基礎研究部
博士(情報学)
2024年入社
大学・大学院を通して一貫して情報学を専攻してきました。
学部生の頃は、IT関連の知識やプログラミングなどを幅広く学び、大学院では、現在でいうデータサイエンスに必要とされる考え方を、理論と応用の両面から学びました。
専門はバイオインフォマティクスで、生物学と情報学が融合した分野です。
情報学をバックグラウンドとして持っていることから、学生時代は、生体内のシグナル伝達ネットワークや遺伝子制御ネットワークの数理モデル化・シミュレーションなど、理論寄りの研究に取り組んでいました。
その後もアカデミアで研究を続けてきましたが、次第に理論から応用へと軸足を移し、実データを対象とした研究に取り組むようになりました。
特に、トランスクリプトームを対象とした遺伝子発現データの解析や、解析手法の開発などに力を入れてきました。
アカデミアではバイオインフォマティクス専門の研究室に所属していましたが、理論専門の研究室で、実データに触れる機会は多くなく、公共データを用いてデータ解析手法を開発することが自身の主な研究テーマでした。
しかし、長く研究するにつれて基礎研究者としての側面が自分の中で強くなっていくと同時に、一般社会からは乖離していく感覚が強くなっていったことがきっかけとなり、企業の研究者として自分の専門性を活かしたいと転職を意識するようになりました。
そのような中、再生誘導医薬®というこれまでにない全く新しいコンセプトで新薬開発を行っている企業がバイオインフォマティシャンを募集していることを知り、ここでチャレンジしたいと入社を決めました。
次世代シークエンサーから得られたデータに基づく新規再生誘導医薬®の薬効評価を行っています。
チームは実験を行うWetとデータ解析を行うDryの2つのチームに分かれていますが、Dryチームの一員として解析パイプラインの構築や社内向け解析アプリケーションの開発も行っています。
自身の専門性を活かしながら、新規再生誘導医薬®の薬効や作用機序に関する知見を大量のデータからいかに掘り出して可視化するかという問題の解決に全力を注いでいる瞬間に最もやりがいを感じます。
さらにはそこから次の解析に繋がるヒントや新規再生誘導医薬®の導出に繋がる可能性が垣間見えたときに喜びを感じます。
ただし、これを実現することは自分の専門知識や技術だけでは困難です。幸い、チームには異なるバックグラウンドをもつメンバーが集まっていますので、それぞれの専門性を活かしながらチームとして質の高い成果を出すことにもやりがいを感じています。
前職はアカデミアで働いていたため、事業会社に対しては“業務がルール通りに決まっていて自由度が低いのでは”というイメージを持っていました。
ですが、実際に入社してみると、業務のルーティンが厳しく決められているわけではなく、個人に裁量が与えられ、自分の判断で仕事を進められる環境があることに、とてもやりがいを感じています。
また、入社前に“残業が少ない”とは聞いていましたが、実際に働いてみると本当にその通りで、ワークライフバランスがとてもとりやすいと感じました。
オンとオフのメリハリがあるので、毎日無理なく仕事に向き合えています。
9:00 | 出社 |
9:00~9:10 | メール確認 |
9:10~12:00 | 薬効評価のデータ解析など |
12:00〜13:00 | 昼休憩 |
13:00〜18:00 | データ解析、解析パイプラインの構築、社内向け解析アプリケーションの開発、会議など |
18:00 | 退社 |