事業領域

疾患領域と開発パイプライン

再生誘導医薬®の適応症として期待される疾患領域

薬が患部に直接作用するのではなく、骨髄や血液などに存在する幹細胞に作用する再生誘導医薬®は、再生医療/細胞治療が抱える数多くの課題を克服し、従来の医療では治療困難であった疾患を治療のターゲットとすることが可能になります。当社の再生誘導医薬®が実用化された場合には、臨床応用の大きな広がりが期待されます。

再生誘導医薬<sup>®</sup>の適応症として期待される疾患領域

開発パイプラインの概要

当社の手掛ける研究開発パイプラインとその進捗状況は以下の通りであります。パイプラインは、以下5つのプロジェクト(PJ1~PJ5)に分類されます。各パイプラインの主な市場ターゲットは、日本、米国、欧州などです。

開発コード 内容 適応症 開発主体 開発段階 導出契約先
探索 非臨床 第Ⅰ相
試験
第Ⅱ相
試験
第Ⅲ相
試験
PJ1 -01 HMGB1の骨髄間葉系幹細胞
動員活性ドメインペプチド
(HMGB1ペプチド)
一般名:レダセムチド
表皮水疱症 塩野義製薬
追加第Ⅱ
相試験
実施中
塩野義製薬
(S-005151)
-02 脳梗塞
(急性期)
塩野義製薬
Global
後期第Ⅱ
相試験
実施中
-03 心筋症
(虚血性心筋症・
拡張型心筋症)
大阪大学
医師主導第Ⅱ相
試験実施中
 
-04 変形性膝関節症 弘前大学
医師主導
第Ⅱ相
試験完了
-05 慢性肝疾患 新潟大学
医師主導
第Ⅱ相
試験完了
PJ2 -01 全身投与型再生誘導医薬
新規ペプチド(TRIM3)
複数の
組織損傷疾患
自社
(提携予定)
     
-02 全身投与型再生誘導医薬
新規ペプチド(TRIM4)
複数の
組織損傷疾患
自社
(提携予定)
     
PJ3 局所投与型再生誘導医薬
新規ペプチド(TRIM5)
複数の
組織損傷疾患
自社
(提携予定)
     
PJ4 治療用自己細胞
採取デバイス
難治性潰瘍骨軟骨性疾患 自社
(提携予定)
ND
PJ5 幹細胞遺伝子治療 表皮水疱症 自社
(提携予定)
第I/II相試験 なし

※ PJ1 -01について、対象となる栄養障害型表皮水疱症の患者数は、全国に400名前後と想定されており、大規模な第Ⅲ相試験を計画することが困難です。また、栄養障害型表皮水疱症は、希少難治性疾患であり現在有効な治療法がありません。したがって、当社としては、第Ⅱ相試験の追加試験の結果を踏まえ、医薬品の承認申請を行うことを見込んでおります。

※ PJ4 について、第Ⅰ相試験以降は、現在、実施しない方向で調整中ですが、未確定のためNDと記載しております