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幅広い適応症

一般に医薬品は、ある特定の疾患メカニズム(病気の原因となっている分子や受容体等)に直接作用することで治療効果を発揮します。一方、当社の開発する再生誘導医薬は、病気の機序そのものに直接作用するわけではありません。再生誘導医薬の直接の薬理作用は、「骨髄内の多能性幹細胞を末梢血中に放出すること」であり、続く二次的な作用として、放出された幹細胞が末梢血循環を介して損傷部位に到達し、組織を修復・再生することになります。この二段階の作用メカニズムこそが再生誘導医薬の特徴です。

 

言い換えれば、再生誘導医薬は、「多能性の幹細胞を身体の隅々に供給する」という、いわば組織再生のプラットフォーム的な薬理作用を有しています。そして再生誘導医薬によって身体の局所に供給された幹細胞は、それぞれの患者さんの病気や組織損傷の種類に応じて、治療効果を発揮します。皮膚欠損のある患者さんでは皮膚を再生し、骨折の患者さんでは骨を再生し、脊髄を損傷した患者さんでは神経を再生し、心筋梗塞の患者さんでは筋組織を再生し、時と場合に応じた適切な組織再生を促進することになります。

 

以上のような作用メカニズムを背景として、再生誘導医薬には、一般の医薬品と比べて、単一の医薬品でありながら対象とする疾患が非常に幅広いという長所があります。

 

さらに、当社の再生誘導医薬が誘導する「骨髄間葉系幹細胞」には、①再生誘導作用にくわえ、②抗炎症作用、③線維化抑制作用など、多面的な治療効果があることが知られていますが、その治療効果は、近年さかんに試みられている間葉系幹細胞の移植治療(細胞治療)によっても裏付けられています。心筋梗塞や脳梗塞、脊髄損傷や移植片対宿主反応(GVHD)に罹患した患者さんに対して、自家または他家の骨髄由来間葉系幹細胞を移植する臨床研究によって、その有効性が示されつつある状況です。このことからも、当社の再生誘導医薬が実用化された場合には、臨床応用の大きな広がりが期待されます。

 

当社の再生誘導医薬によって治療効果が期待される疾患例は以下の通りです(括弧内は、厚労省および難病情報センター統計資料に基づく国内患者数)。

 

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